業務スーパーで売られている冷凍食品、「パラタ」と「チャパティ」をご存じですか?
インド~南アジアあたりで食べられている薄い円形パンの一種で、業務スーパーではマレーシア産の冷凍「パラタ」&「チャパティ」を取り扱っています。
業務スーパーの店頭でパッと見ただけじゃ、両者の違いとしては「パラタがプレーンで、チャパティが全粒粉入り」ということくらいしか分かりませんよね💦
実際には材料に使われている粉の違い以外に製法も違うため、全粒粉の味がするかしないかだけの違いではなく、食感が全然ベツモノになっています。
そこで今回は業務スーパーで売られている「パラタ」と「チャパティ」について、商品の基本情報から焼き上がりの様子など、写真付きで比較してみました。
どちらを買ったらいいのか迷っている方、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
目次
パラタとは?チャパティとは?
私も厳密な定義は分かりませんが、両方ともインドから南アジア、また東アフリカでも食べられているパンの一種です。
チャパティは全粒粉と水をこねてクレープ状に伸ばし、発酵させずに焼いたものです。
パラタはチャパティにギー(バターオイルの一種)を塗りながら何度も折りたたんで層を作り、同じくクレープ状にして焼いたものです。
ですから焼きあがった状態は、チャパティはクレープがもっと硬くなったような感じ。
卵なども入っていませんし。
焼いたフラワートルティーヤ(ソフトタイプのトルティーヤ)と似ています。
パラタは、クロワッサンを平たくしたような感じになります。
業務スーパーで買えるフラワートルティーヤのレビュー記事はこちらから↓
パラタとチャパティ、商品情報の比較
パラタ | チャパティ (全粒粉入) |
||
金額(税抜き) | 228円 | 228円 | |
重量・枚数 | 400g・5枚 | 400g・10枚 | |
原産国 | マレーシア | マレーシア | |
カロリー(1枚) | 242kcal | 98kcal | |
炭水化物(1枚) | 41.0g | 20.1g | |
脂質(1枚) | 7.7g | 0.8g | |
賞味期限 | 約1年6か月 | 約1年8か月 |
栄養成分がけっこう違うように見えますが、パラタは1枚80g、チャパティは1枚40gです。
成分表示は1枚あたりの数値ですから、単純に2倍(または1/2)で計算してみて下さい。
そうすると、カロリーと炭水化物はそれほど大差ないように思います。
が、脂質が全然違う!!!
これは、パラタの方がマーガリンがたくさん使用されていることが影響しているのではないかと思われます。
パラタとチャパティ、パッケージの表示
栄養成分
脂質の量に注目です
原材料など
同じ400gですが、パラタは5枚入り、チャパティは10枚入りです。
チャパティの全粒粉の割合は、仕込み時で36.1%です。
特徴
パッケージの完成品写真
焼く前は両方とも同じくらいの厚さなのですが、焼いた後は見た目が違います。
パッケージの写真でも、パラタは厚めでふんわり、チャパティはかなり薄く見えますよね。
実際に焼いたあとの写真は、次の項目をご覧ください。
パラタとチャパティ、焼いた後の違い
冷凍状態ではほぼ同じくらいの厚さ↓
焼く前、大きさはこのくらいの違いがあります。
左がパラタで、右がチャパティ。
チャパティは全粒粉入りなので、色が茶色っぽいです↓
フライパンで焼いたあとの完成品。
パラタの方がマーガリンが多いせいなのか、いつまでも表面が油っぽく光っています↓
側面から写してみます。
パラタは焼いてる最中に膨らむので、厚さがけっこう違ってきます↓
手で割いたあとの切り口です。
パラタにはクロワッサンのような層ができています↓
パラタとチャパティ、揚げた後の違い
この2種類、揚げて食べても美味しいんですよね↓
揚げパラタアップ。
サクサクではあるのですが、どちらかというとカリカリ。
切り口には層が見えます↓
揚げチャパティアップ。
パラタに比べるとサクサク感・カリカリ感が少ないと思いますが、それでもカリカリで美味しい。
ただ、揚げ方によってはあまり歯触り良く仕上がりません><
簡単に失敗無くカリカリを作るなら、パラタの方が簡単かも?↓
ハム卵チーズロールを作って比較
パラタまたはチャパティを両面焼き、片側にはハム+卵(黄身は潰す)+スライスチーズを乗せて卵が固まるまで焼きます。
仕上がりはこんな感じ(クリックで大きくなります)↓
具を乗せた面を内側にしてクルクル巻き、完成。
・・・という料理(?)なのですが、仕上がりはパラタの方が断然太く、緩い巻き方になります。
こちらは半分に切った断面図↓
そもそもパラタの方が厚みがあるので当然太巻きになるわけですが、チャパティに比べるとふんわりとしか巻けないことも、太くなる要因のひとつです。
つまり、ギュウギュウきっちりとは巻けないのです。
なんでかというと、表面がパリパリサクサク系なので、崩れて割けてしまうから。
その点、チャパティは生地がしっとりしっかりしているので、ギュウギュウきっちりと巻くことができます。
あ、チャパティも焼きすぎるとガリガリになって巻きにくいと思いますがw
結局パラタとチャパティ、どっちが美味しいの?
あくまで個人的な意見です。
焼いてそのまま食べた時は、(私は)パラタの方が50倍くらい美味しい!
味は大差ないというか、チャパティは全粒粉の味もしますがそれが苦手な人じゃなければどちらでもいいと思うんですよ。
でもやはり、食感がね~
チャパティは小麦粉に水を入れて練って、薄く伸ばして焼いただけ、という感じ。
良く言えば「素朴」「シンプル」「くどくない」ということになります。
なんとなく想像つきますよねw
でもパラタの方は、焼いている最中に練り込まれた油(マーガリン?)が染み出てくるのか外が揚げ焼きのようになって、表面が軽くサクサクとするんです。
そして中はもっちりタイプの層。
クロワッサンにも「中までサクサクタイプ」と「中はちょっともっちりタイプ」がありますが、業務スーパーのパラタはクロワッサンのもっちりタイプよりもうちょっと強めのもっちりかな。
その食感が、たまらなく美味しいです♪
先ほども書いた通り、巻物を作るのならチャパティの方が作りやすいです。
食べやすくて周りを汚さないのもチャパティの方。
パラタの方がポロポロ下に落ちるし、そのまま食べれば油っこいので手が汚れますしね。
私はインド料理屋みたいに数種のカレーを用意し、ナンの代わりにパラタですくいながら食べることが多いです。
そんな時は絶対にチャパティよりパラタ派!
いくらカレーを浸すとはいっても、基本的にはパラタなりチャパティそのものを味わうことになるじゃないですか。
そういう食べ方の時は、どうしてもパラタの方が美味しいと感じてしまいます。
ハムなどをサンドするならクロワッサンよりロールパンの方がポロポロしなくて食べやすいけれど、なにも挟まずにそのまま食べるならクロワッサンの方が美味しくて好き、みたいな感覚ですw
・層があってクロワッサンのような美味しさ
・外側のサクサクと中のもっちり食感のコントラストが良い
・こってりしてボリューム感と満足感がある
・パラタでしか味わえない独特の食感がある
・パンそのものの食感を味わいたい時に最適
・揚げた時にサクサクカリカリさせるのが簡単
・脂質が高い
・食べる時にポロポロしやすい
・そのまま食べると手が汚れやすい
・きっちり巻きたい時には向いていない
・あっさりと食べたい時にはチャパティの方が良い
・素朴な味と食感で何にでも合う
・あっさりしていてしつこくない
・しっとりしているので巻物が作りやすい
・脂質が低い
・全粒粉は食物繊維が豊富(成分表示には書かれていませんが)
・アレンジレシピを作る時に最適
・平凡な味と食感なので他で代替えできてしまう(「これじゃなきゃ!」という特色がない)
・雑穀系の風味が嫌いな人には合わない
・ボリュームやこってり感を求めている時にはパラタの方が良い
・揚げ方によってはそれほどカリカリサクサクしないこと(失敗)もある
※あくまでパラタとチャパティを比較した時の話であり、一般的な他の食品と比較した時の感想ではありません
さて、みなさまならどちらを買いますか!?
私は・・・
両方常備しています( *´艸`)
2018年に書いたパラタのレビュー記事はこちらから。
いま売られているパラタの方が高いです(´;д;`)
パッケージもそうですが原材料なども違うので、違うメーカー品なのかな?↓
コメント
パラタとチャパティの比較 めちゃくちゃためになりました
インド人はナンよりも、チャパティや米でカレーを食べると聞きました
さっぱりしてご飯代わりでということ、よくわかりました
こんにちは~(*´∀`*) お役に立てたならよかったです!
そうなんですよね、「インド人の主食はナン」くらいの思い込みがありましたが、ナンよりチャパティの方が食べられていたりもするらしく・・・、作るのが簡単だからかなぁ?
パラタのことをチャパティと呼ぶ地域もあるし情報が錯綜しますが、自分が買う場合はとりあえず「層になるタイプかならないタイプか」で選べばいいんでしょうね
業務スーパーの2種はお分かりいただけたと思いますが、今後は普通のスーパーでもメジャーになって色んなメーカーから出る可能性もありますし、ちゃんと見分けつくかなw